7月5日から10日間、フィンランドの首都ヘルシンキを訪れました。3年半ぶりの海外!今回は気ままな一人旅です。
北欧の国は初めての訪問です。旅行期間が短かったので、ヘルシンキに滞在してそこから電車や船で小さな旅をしました。例えてみれば、東京に滞在し、鎌倉、江ノ島、川越などを日帰りで訪れるような感じでしょうか。
ほとんどのシーンで英語が通じるので言葉に困ることはありませんでした。
ヘルシンキ空港に着いてまず目についたのがゴミ箱。シンプルなデザインと色使いに目が留まりました。さすがデザインの国、シャープでお洒落です。
【ヘルシンキ空港のスタイリッシュなゴミ箱】
ヘルシンキの街はバルト海に面しているため近くの公園では鳩ならぬカモメが飛び交っています。高い建物がほとんどなく(高さ制限があるそう)緑が多く、首都といってもそれほど大きな街ではないので街の全貌を掴みやすく、とても歩きやすく安全な街です。街が清潔に感じたのは歩道や公園のあちらこちらにゴミ箱が設置されていたからかもしれません。
街のシンボルは中央駅とヘルシンキ大聖堂でしょうか。その二ヵ所が待ち合わせ場所としてよく利用されるようです。私が依頼した半日の街歩きガイドと待ち合わせたのも大聖堂前の広場でした。
【外観が美しいヘルシンキ中央駅】 【ヘルシンキ大聖堂と元老院広場】
街中の交通手段として主にトラムを使いました。トラムは10線あり街を網羅しているので移動にとても便利です。ただ、駅名の表記やアナウンスはフィンランド語とスウェーデン語のみで英語は出てきませんでした。
【トラム】 【トラム座席に描かれた路線図】
街にはカフェがあちらこちらに。フィンランドのカフェはお茶やランチのためだけでなく、ビールやワインも置かれておりディナータイムとしても利用出来、一人旅には使い勝手が良いなと思いました。なかにはレストランと見間違うような立派な外装のカフェもあります。因みにフィンランド人は一日平均5杯のコーヒーを飲むそうです。
【滞在したホテルの近くのカフェ。お世話になりました】
波止場近くに屋外マーケット、屋内マーケットがあり、歩き回っているとフィンランドの食材が見えてきます。サーモン専門店やトナカイ肉専門店に足が止まりました。お国柄の食材ですね。
【野外のマーケット】 【オールドマーケットホール】
【マーケット内・サーモン専門店】 【マーケット内・トナカイ肉専門店】
クルーズにも出てみました。小さな島が次から次へ現れ、大き目の島には別荘も立ち並んでいました。夏は森や島の別荘で過ごすこと、太陽の光を浴びることがフィンランド人の楽しみだそうです。そういえばホテルの近くの公園では毎日夕方からコンサートが開催されていました。クルーズ船のスタッフの話から人々が夏を慈しみ満喫する様子が伝わってきました。
そして、滞在中、これは何?と思うものもありました。
【①トイレの洗面台に小さなシャワー】
①トイレの個室にある小さなシャワー。手動ウォシュレットのようなもので、個室の洗面台の蛇口をひねって水を出し、シャワーについているレバーを押せば洗面蛇口から出ていた水がシャワーから出てくる仕組みです。ちょっと使いにくく(現地の人には当たり前のものでも)、水も無駄になるような・・。トイレに関しては今のところ日本が世界の最高峰でしょうね。
空に浮かぶ謎の物体 【②上空にUFOのようなものが】
②「UFOみたいですね」と言って尋ねたところ、冬は昼間も殆ど日が射さないので、冬の暗い街を明るくするための電灯だと教えてくれました。冬の間人々はビタミンDを摂取することを奨励されているということです。
木で作られた礼拝堂
これは木で作られた礼拝堂です。内部も木で囲まれています。ヘルシンキには個性的な教会が多く、岩をくり抜いて作られた立派な教会もありました。
(へえ、今はそうなのね~)と思ったこともいくつかありました。
ヘルシンキの空港からホテルまでタクシーを予約していたので出口で運転手が待機していてくれました。以前はそんな時、運転手は名前を書いたボードを手にしていたのですが、今回はスマホに私の名前を表示して待っていました。予約者を待っている運転手が何人かいましたが全員スマホに名前を大きく表示して待機していました。
また、ヘルシンキは観光客の多い街ですが、街を歩いていて紙の地図やガイドブックを持った観光客を殆ど見かけませんでした。地図を持った人を数人見かけたくらいだったでしょうか。私はトラムの路線図などは紙に全線が書かれたもののほうが見やすいと思うのですが・・。トラムの駅で紙の路線図とにらめっこしていた私はアナログ人間に見えたかもしれませんね。
公共施設のトイレはジェンダーフリーの観点からかユニセックストイレが多かったです。そして有料トイレでは、例えば、中央駅地下のトイレは1ユーロ。でもクレジットカードが無いと入れない。それもVISAのみ。見張りの(?)お姉さんにコインを渡して入るほうがよっぽど早いのになぁと思いつつVISAカードを機器に差し込みました。
【夜11時の公園です。まるで昼間】
白夜は初めての経験で、夜11時過ぎても昼間と殆ど同じ明るさ。部屋のカーテンを閉めなければ夜になりません。不思議な感覚でした。勿論ほとんどのお店は夜の7時頃になると閉店します。
北欧諸国の英語能力の高さは有名ですが、今回の旅でそれを実感しました。ヘルシンキとその近郊に関して言えば全てを英語でやり取りでき、会話が通じないシーンも考慮しポケトークを持参したのですがそれを使う機会はありませんでした。
私は外国を旅する時はその国の言葉で「ありがとう」と「こんにちは」を使うようにしています。フィンランド語のありがとうはkiitos(キートス)、こんにちはmoi(モイ)。相手は必ず嬉しそうに笑顔で返事を返してくれました。
今回は久しぶりの海外でしたが、国内国外問わず、旅の醍醐味はお国柄やお国自慢を楽しむことだと改めて感じた旅でした。
余談ながら、ポストの写真(世界中のポストの写真を集めています)もしっかり撮ってきました。
駅構内のポスト
【フィンランドのポストは角形でオレンジ色】 【帰りの飛行機はムーミンと一緒】💕