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「ニューサンピア埼玉おごせ」でのソロキャンプ

投稿 米田健二 HP編集 中村一彦

夏と言えば、キャンプ。家族や仲間と過ごすものと思っていたが、コロナで外出が制限される中、ソロキャンプが急増。コロナが終息した今もソロキャンプは多い。
今シーズンの発キャンプは総合レジャー施設「ニューサンピア埼玉おごせ」レジャー施設の敷地にソロキャンプ専用のキャンプ場を発見。施設内の温泉も利用可能との触れ込み。ホテルの受付でチェックイン。キャンプに来てホテルでチェックインとは、なんとも興ざめである。

70段の階段を上る

キャンプ場専用の駐車場に車を止め、そこからキャンプ場まで山中の階段を70段。息を切らせながら5往復して、荷物を運んだ。テントを設営して、木にハンモックを掛ける。レジャー施設の裏手ではあるが、喧噪は聞こえない。木々がこすれあう音、虫の音、鳥の声。何もしない。ただハンモックに横になり、ハンモックを揺らすための紐をリズミカルに引っ張るだけ。このキャンプ場は、市街地に近く行きやすい。山奥まで行かなくても、自然は楽しめる。

しかし、70段の階段はキツイ。建物であれば5階ぐらいの高さはあると思う。トイレも階段の下。

2回目は定峰清流キャンプ場

よく整備された、今風のキャンプ場。常設のグランピング用のテントやバーなどの施設も充実。シャワーなども利用可能。トイレもとてもきれいで、温水洗浄便座付き。グランピング施設を横目に、林間サイトに入る。30組ぐらいいるが、約半数はソロキャンプ。清流と言う名前の通り、キャンプ場内に川がある。受け付け時に「水辺では蛍も見られますよ」と聞いた。いつものように、テントを設営して、ハンモックをつるす。
ハンモックを渡す適当な木がなく、何度もやり直す事になった。

定峰清流キャンプ場

3回目は上野村の野栗キャンプ場

ここは最もお気に入りのキャンプ場、3年連続できている。1年目はコロナの真っ只中。キャンプ場まで来たが閉鎖。2年目は去年。トイレと水場だけはあるが、他には何もない。キャンプ場の区割りもない。キャンプ場は渓流沿いの林の中にある。30m程上流に行くと、小さな滝(浄蓮の滝)がある。この滝壺に飛び込むのが楽しみの一つ。

JAL123号の慰霊碑(慰霊の園)迄サイクリングした後、滝壺に入ろうとしたが、6月の滝壺は冷たすぎた。

JAL123号の慰霊碑(慰霊の園)迄サイクリング

浄蓮の滝(昨年の写真です)

キャンプでの食事

以前はまじめに、作っていたが、片付けも大変なので、パックごはんとレトルトカレーに落ち着いた。唯一作るのは、ジャガイモとニンジンと玉ねぎのホイル焼き。アルミホイルに包んで、炭の中に放り込む。

15分ほどで完成する。塩と胡椒をかけて食べる。とても美味しい(美味しそうには見えないけど…)

翌日は、御巣鷹の尾根への慰霊登山。

1985年8月12日に日本航空123便が御巣鷹の尾根に墜落し520名がなくなった事故があった。この日、私は東京から関西方面へ帰省する事になっていた。いつもは迷わず新幹線を利用するのだが、この日に限って飛行機を利用する事を一瞬考えた(結局は新幹線を利用)。

そのような事もあり、一度は慰霊登山をし、慰霊碑にお参りをしたいと思っていた。3年前から慰霊登山を計画していたが、1年目はキャンプ場閉鎖により断念。2年目は登山道に続く道路ががけ崩れで閉鎖。そして、今年ようやく、慰霊登山が実現した。

事故現場に近づいたとき、最初に目に入ったのは遺族が残した、メッセージボード。思わず目頭が熱くなる。

そして、点在する墓標。ようやくお参りをする事が出来た。

思わず目頭が熱くなる

4回目のキャンプは山梨県南アルプス市のエコパ伊奈ヶ湖

林間学校や課外授業などでも利用されるらしい。整備された広大な公園の一角にキャンプサイトがある。

入り口で、ごみの処分などの説明を聞いて、キャンプサイトまでリヤカーで荷物を運ぶ。

湖が2つ、森林科学館などもある。

早く着いたので、敷地内の散歩コースを歩く。

「熊出没」の張り紙。入口ではそのような説明はなかった。最近はどこでも熊がでる。

キャンプサイトでは、カップルがキャンプを楽しんでいたが、夕方には立ち去り、私一人となった。

ソロキャンプは、「静かに一人で時間を過ごす」事を目的としているが、独りぼっちは少し不気味。

このキャンプ場は、南アルプス市の夜景が見られることでも知られている。

夜中に夜景を見に行くと、夜景を見に来たグループと何組かすれ違った。

南アルプス市の夜景